クリエイティブとカネ

文系学生によるアート、デザイン、プログラム、IT、ビジネスについての考えやアイディアまとめ。

人間がやっていた仕事がどんどん機械に奪われる恐怖を日本の学生に実感させなくてはならない。

学生と議論を交わしているとき、もっとITテクノロジーに力を入れてプログラムで動かせるところは動かして効率化を測るべきだ、という意見を言った際に様々な反論が飛び交ってくる。主に文系の学生から。

 

「いやあ、やっぱりそこは人間がやらないと・・・」

「人と人との繋がりは・・・」

「人が接することで安心感が・・・」

 

まあ、言ってることはわかる。わかるけど昨今の技術発展のスピードや研究現場を見てみると、今まで人間にしか出来ないと思われていた細かい作業や人の内面まで踏み込んだ作業がどんどん機会やプログラムによって解決されている。

 

今後、数年で人とコミュニケーションを取る営業職や、職人の高度な技術に支えられていた現場が失われるというわけではないが、絶対に減る。

現に営業を持たない企業も増えてきている。

そして人が直接手を加え、非効率的だが人の温もりを感じられるようなサービスは、どんどん高級で金持ちの道楽になっていくだろう。

 

人と人とが繋がっていないことに安心感を持つ人間も増えてきたというのに、特にスキルを持たず遊んで暮らしていた学生にはその危機感がない。遊ぶことでしか満足感を得ることが出来ない現在の教育そのものに問題があり、本質的な問題は学生にはないと思うが、それでも考えものである。

 

自分がこれから目指す職が未来永劫続くと思っているのだろうか。思っていたとして、その自信はどこからくるのだろうか。

 

機械が登場し、機械を扱えない人間が打ち壊し運動をしても、機械はどんどんそのポジションを確立していった事実は、義務教育の過程でも習ったはずだ。

 

様々な情報を浅くてもいいから広く取得し、未来は不安定で未確定でどんどん逆転していくという常識を、学生の段階できちんと理解させないといけない。